アメリカのウォール街が金融の中心として有名で、株式市場として世界ランキング1位に輝いているのですが、為替市場としては「イギリス・ロンドン市場」に次ぐ2位になっています。
規模としては、ロンドン市場の約半分の取引高になっており、為替市場の中心と言えるのは「ロンドン市場」だと言えます。

しかし、世界の基軸通貨は「米ドル」になっており、の為替に与える影響は絶大なものです。
特に、ニューヨーク市場は為替取引の1日の終わりになり、相場の動きに特徴がある為替市場と言えます。

ニューヨーク市場の特徴と時間帯

ニューヨーク市場の特徴と言えば、為替の中心と言える「ロンドン市場」の後場(後半)とニューヨーク市場の前場(前半)が重なることが言えます。
ニューヨーク市場のオープンは「日本時間23時(夏時間22時)、ロンドン市場のクローズは「日本時間3時(夏時間4時)になり、この23時~翌日3時までの重なる時間は、取引量が最大になる時間と言えます。

経済指標の発表を注目

ニューヨーク市場は、ロンドン市場の約半分ほどの市場規模ですが、世界の基軸通貨は「米ドル」となっており、通貨別の取引高ランキングでは約88%が米ドルを絡めている通貨になります。

ニューヨーク市場が取引高として負けていても、アメリカの経済状況が与える影響は大きく、「アメリカの雇用統計」発表時には、為替相場が乱高下することがよくあります。
雇用統計の発表時間は原則毎月第一金曜日「日本時間22時30分」なっており、取引量が活発になる時間と重なります。
日本人トレーダーの方々も、この雇用統計発表を狙って待っている方も多くいます。

アメリカの様々な経済指標発表時には、それまでの相場とは逆方向に動いたり、トレンドを一気に加速させることもあり、流れを大きく変える要素があります。

午後は小幅、でも急変もあり

午後と言っても日本時間ではなくニューヨーク市場における午後となります。
取引高4割を占めるロンドン市場がクローズになると、取引量が格段に少なくなってくるので、相場の値動きに変化が少なくなってきます。
ロンドン市場が終わったあとは、ニュージーランド「ウェリントン市場」、オーストラリア「シドニー市場」がオープンしてきますが、取引量は少ないので、それほど大きな影響を与えることは少ないです。

しかし、日本時間の深夜から早朝に掛けて、「取引量が少なくなったから安心」と思っていると、大変なことになる場合もあります。
ニューヨーク市場が為替市場1日の終わりとも言えるので、この時にポジションの整理を行うトレーダーも多くいます。
日本で言うと早朝の時間帯になります。

取引量自体が少なくなると、通常の取引よりも比較的少ない注文がかたまっても、相場が急激に変動しやすい面もあり、さらに、スプレッドも広がりやすい場面とも言えます。

その時を狙う1つの手法で悪質とは言いませんが、損切りのストップロスを巻き込んだ「ストップ狩り」を行うヘッジファンドもいます。
買いポジションのロングを保有している投資家が多いであろうポイントで、一気に売り注文を出すことでストップロス注文が約定し、相場が急落していくことで利益を上げる方法です。

記憶に新しいのは、東日本大震災後の「2011年3月17日木曜日早朝」にストップロスを多く出しているであろうポイント前に、ヘッジファンドが大量のドル売りを出したことで、ドル円が史上最安値「76.25円」をつけたことがあります。
取引量が少ない時間帯でしたので、大量の注文となると多くの投資家を巻き込んでしまう場合もあります。