「買われすぎ」「売られすぎ」を判断するオシレーター系テクニカル指標の代表と言えば、「RSI」と答える方も多いと思います。
このようなオシレーター系では、「ダイバージェンス」と言われるものが発生すると、1つの売買ポイントが訪れたと判断できる材料になります。

RSIでは、よくダイバージェンスが発生することがあり、短い期間で複数回起こることもよくあります。
しかし、同じ買われすぎなどを判断するオシレーター系である「ストキャスティクス」では、それほど多くダイバージェンスが発生するとは言えません。
ですが、ストキャスティクスでもダイバージェンスが発生することはあるので、そのポイントを取引をするポイントにすることは有効になります。

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そもそもダイバージェンスって?

トレンド系テクニカル指標を主に使われている方や、まだFXに馴染みが浅い方では、ダイバージェンス自体あまり分かっていない方も多いはずです。

相場自体は上昇傾向にあり、高値を更新している状態でも、RSI同様にストキャスティクスのラインも反対に下降傾向に見受けられる時が、ダイバージェンスが発生していることになります。
ストキャスティクスのダイバージェンス

「なぜ高値を更新しているのに、ストキャスティクスは下降するの?」と思いますが、それは上昇傾向に少しずつですが、弱まり始めていることが表れています。

%Dや%SDは設定した期間内の数値を平均化したものを、グラフ化したものになります。
%Kは常に高値を更新していれば、100%になることは分かります。
しかし、数日間の平均値となると、すべての期間で100%を出さないと%Dなどでは、100%を出すことは出来ません。
上昇傾向が弱まれば、上昇相場でもストキャスティクス自体は下がってくるということになります。

このことで、相場の弱まりを事前に予測できるのが、ダイバージェンスと言うことになり、相場の天井や底が訪れるのではないかと判断出来ます。
しかし、100%トレンドが転換するとは言い切れないのも事実ですので、1つの目安にしておくぐらいがちょうど良いかもしれません。
下降相場でも同じことが言えます。

ダイバージェンスを決済ポイントで活用

RSIのダイバージェンスでトレンド転換のサイン
RSIでもダイバージェンスのことを書かせていただきましたが、同じくストキャスティクスでもダイバージェンスを新規ポイントではなく、決済ポイントとして活用された方が、利益確定を出しやすいのではないかと判断できます。

上昇相場、下降相場どちらでも、相場の終息を迎えている可能性が高くなり、これ以上の利益を見込めない可能性が、この先にあるかもしれないと判断できます。

しかし、新規注文時にこの考えを採用して、上手くトレンドが転換すれば、天井や底付近でポジション出来るので、大きな利益へ繋がる可能性は高いです。
ですが、ダマシの可能性もあり、最悪の場合はロスカットとなってしまう可能性もあります。

まずは、始めのうちは現在ポジションしているペアの利益確定として、ストキャスティクスのダイバージェンスを活用されることをオススメします。