FXの取引をしていると、思っている価格とは少し違う価格で約定していると気づかれる事があると思います。
この思っている価格とは違う価格で、注文が約定する事を「スリッページ」と言います。
スリップや滑ると一般的には言われる事の方が、分かりやすいかもしれません。

例えば、米ドル円の取引がしたくて1ドル=120.00円で買い注文を入れたとします。
しかし、実際に約定された価格を見てみると、1ドル=120.10円となっている場合があります。
10銭のスリッページが発生したことになります。
これほどのスリッページが発生することは、ほとんどありえません。

しかし、この10銭スベった事により、どれぐらいの損失になったかと言うと、1万通貨の取引の場合は1,000円分の損失が思っているより多いと言うことになります。

スリッページが発生する理由

なぜ、注文を出した価格で約定出来ないのか?
その理由として、世界情勢が常に変動している事と パソコンやスマホなどのネット環境と、FX業者のシステム環境による約定力が関係してきます。

FXはパソコンなどから注文を出しますが、注文をクリックしてからFX業者のシステムに届くまでに多少の時間があり、さらにシステムを利用して約定するまでにも時間が必要です。
それは何秒も時間がかかるわけではありませんが、多少のロスで通貨の価格は変わってしまいます。

通信環境はかなり改善されていますが、スマホで電波の届きにくい場所からなどでは、多少のロスが大きくなってしまうこともあります。

さらに、世界情勢の動きが敏感になるのが「雇用統計」の発表など、経済に影響が出やすい重要な発表があるときは、いつもよりスリッページする値が大きくなる傾向です。

ストリーミング注文でスリッページ幅を設定

FXでは様々な注文方法が用意されており、自分に合った注文方法や、その時の状況に応じた注文方法を選ぶことが出来ます。
成行注文では注文は約定されますが、スリッページによって思いもよらない価格で約定してしまうことが出てきます。

こういった事態を避けるためには「ストリーミング注文」で納得できる範囲内のスリッページで約定するように設定すると良いです。

1ドル=120円でスリッページ幅を3銭などに設定していると、119.97円~120.03円の間で約定するようになります。
さらに、119.97円以下の場合は投資家にとって有利な買いのレートですので、その場合も約定するようになります。

スリッページ幅を大きくとっていると、やはり損失が多くなってしまう価格で約定してしまうこともあるので、3銭~5銭ほどが無難なスリッページ幅になるのではないでしょうか。