キャリートレードは、バブル崩壊後の1990年代に盛んに行われた投資方法の用語になります。
そのキャリートレードの内容とは、「低い金利の通貨で資金調達をして、他の金利の高い通貨で運用したり、他の金融資産を購入して長期保有し、購入時の相場と売却時の相場の価格差から利益を生み出していく手法になります。

FXをされている方で馴染み深いのは、日本の低金利通貨で高金利通貨を買い長期保有する「スワップポイント」で長期トレードをする方法が、キャリートレードの1つと言えます。

円キャリー・ドルキャリーが盛んだった理由

キャリートレードの条件は最初に書いたように、低金利通貨で資金を調達してこなければいけません。
今後変わるかもしれませんが、日本もバブル期では高金利通貨となっていましたが、バブル崩壊後は金利ゼロとも言える低金利通貨となりました。
さらに、キャリートレードの行う条件として、流動性の高く安定性がある通貨と言えるので、円でキャリートレードを行う「円キャリートレード」が盛んになりました。

ドルキャリーが盛んと言えた時代は、2003年あたりと言えます。
円通貨よりは高金利と言えましたが、他国の通貨と比較すると低金利と言えるドルでしたし、通貨の流動性の高さや安定性は高いこともあり、ドルキャリーが盛んでした。

皆さんもご存じだと思いますが、サブプライムローン問題からリーマンショックなど、様々な金融業界への府の連鎖が起こり、世界各国の政策金利が次々と下がっていきました。

そうなると、日本の金利と他国の金利の差がほとんど無くなり、FXでもスワップポイント目的の長期トレードも含め、キャリートレード自体が下火傾向になりました。

為替相場に影響はあるのか

為替相場は、世界の様々な要因で上昇や下降を繰り返しています。
円キャリートレードも1つの要因になりますが、大きな影響を与える程とは言えないと思います。
しかし、円キャリーが活発となると、円で資金調達されて大量の円が売られることになります。
そうなると、円安傾向に進んでいくと言えます。
そういう面では、円安傾向を加速させる要因の1つであると言えるかもしれません。

FXでは、スワップポイント狙いで「豪ドル/円」などの通貨ペアを長期保有する手法が、まだまだキャリートレードが行える通貨ペアだと思います。
しかし、まだまだ発展途上国の通貨は流動性が低く安定性が欠ける面もあるので、一気に相場の変動が起こりえる可能性が高いと言えます。