FXを始めるにあたって、外貨を売買出来る準備までくると、まずは取り引きしたい「通貨ペア」を決めることになります。
FXを初めてされる方の多くが、米ドル/円の通貨ペアを初めに選択される方が、殆どではないでしょうか。
言わずと知れた世界の基軸通貨「米ドル」と、当たり前ですが日本人に1番馴染み深い通貨「日本円」のペアになります。
現在のレートや簡易的な表には、英語表記されていることも多く、「USD/JPY」となっているのが米ドル/円を表しています。
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米ドル/円の特徴
米ドル/円の通貨ペアの特長を、様々な角度から開設していきます。
相場の動き
米ドル/円がFX初心者にオススメと言われる理由として、為替相場の動きが挙げられます。
その理由として、米ドル/円の相場の動きが、他の通貨ペアと比較しても緩やかな動きを見せることが多く、1日のボラティリティ(変動率)の幅も小さくて、大きな損失になりにくい特徴があります。
しかし、どの通貨ペアでも同じですが、市場に大きな不安要素があれば、米ドル/円でも大きな動きを見せることも十二分にあります。
時間帯によって動きも変わる
円は日本人が多く取り引きする通貨となりますが、世界的に見ても安全通貨と認識されており、どの時間帯でも取引量がある通貨となります。
ですので、日本人FXトレーダーが多い時間帯や、海外勢が参入してくる時間帯で、ドル/円の流れは変わりやすいです。
早朝の時間帯は、日本人トレーダーも少なく、オセアニア市場の小さな規模の為替市場となっており、ボラティリティは小さく、大きな値動きは見られない傾向です。
8時頃から11時頃までのボラティリティは大きくなります。
その理由として、中値を決める「9時55分」を狙った外貨の売買が盛んになるからです。
なるべく銀行として、その1日における外貨のレートを上昇させて、顧客に高く売りたいため、ドル買い円売りをする傾向にあります。
さらに、それを狙ったトレーダーもいますので、ドル買い円売りの「円安」動きやすいと言えます。
特に、「ドル建て」の支払いをしている輸入業者の決済が多い、五十日(ごとび)に円安傾向が強く働きやすいです。
日中の時間帯は、オススメと言われる緩やかな相場の動きが多く、レンジ相場になりやすい時間帯と言えます。
日本人の個人投資家の動きは、世界的に見ても独特の動きを見せることが多く、買われる傾向・売られる傾向があると、「そろそろ反対の動きになるのでは?」と考えることがあり、買い支え・売り支えとなりやすく、相場が保合(もちあい)になりやすいです。
米ドル/円が大きな動きを見せる時間帯は、15時以降からが多くなります。
欧州勢が参入してくる時間帯で、為替市場最大のロンドン市場が動き出す時間帯に近づいています。
途中落ち着く時間帯もありますが、22時以降からニューヨーク市場がオープンして、さらにボラティリティが大きくなる時間帯に突入します。
ドル/円の通貨ペアですので、アメリカの雇用統計など、様々なアメリカに関する経済指標が発表されると、動きやすい通貨ペアと言えます。
スプレッド
米ドル/円の特徴として、狭いスプレッドに原則固定しているFX会社が多いです。
DMM FXやGMOクリック証券など、米ドル/円スプレッド原則固定「0.3銭」としています。
米ドル/円は他の通貨ペアと比較しても、スプレッド幅は狭くなっており、デイトレードやスキャルピングなど、頻繁に取引を繰り返すトレーダーには、取引コストを抑えやすい通貨ペアと言えます。
スワップポイント
米ドル/円のスワップポイントは、2国間の金利の差が少なく、期待出来るほどのスワップポイントを獲得するのは難しいです。
アメリカ経済が上昇して、政策金利も上昇すると、金利の差が広がる可能性もありますが、日本の金利も上がれば差は広がらない可能性もあります。
金利の差が少ないので、買いポジションでスワップポイント受け取りが少ないですが、売りポジションでのスワップポイントの支払いも少ないので、売り(ショート)から入る注文もやりやすい通貨ペアと言えます。