NZドルは、ニュージーランド(New Zealand)で使われているドル通貨となります。
一般的に書かれるときは、ニュージーランドと度々書くと面倒ですので、頭文字を取って「NZドル」と書かれることが一般的です。
FXでよく見かける3文字の通貨コードでは、「NZD」と表記されます。
ですので、NZドルと円の通貨ペアでは「NZD/JPY」となります。
ニュージーランドは、隣国であるオーストラリアと同じ資源国と言われており、NZドルは豪ドルと同様に資源国通貨と呼ばれています。
豪ドルもスワップポイントが高い通貨として有名ですが、NZドルも同様にスワップポイントが高く、日本人FXトレーダーに人気のある通貨ペアになります。
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NZドル/円の特徴
NZドルは、豪ドル(オーストラリアドル)と同じ資源国通貨ですが、NZドル/円の通貨ペアの特徴を解説していきます。
相場の動き
オーストラリアは第一次産業の石炭や鉄鉱石の「鉱業」や、小麦や牛肉などの「農業」の両方の資源が豊富な国で、その資源が取り引きされる資源市場の価格に、大変影響される通貨です。
一方、ニュージーランドも資源国通貨と呼ばれていますが、オーストラリアのように鉱業の割合は大変少なく、農産物や畜産業が盛んな資源国通貨と言えます。
ですので、通貨として影響が受けやすいのは、鉱業の資源価格より農産物の資源価格に影響が受けやすい通貨と言えます。
特に、ニュージーランドは乳本位制と言われており、乳製品の価格に大変影響が受けやすいです。
しかし、ニュージーランドの輸出先の相手は、隣国であるオーストラリアがトップになっており、オーストラリアの経済状況に影響を受けやすく、豪ドル/円と同様の動きを見せやすい特徴があります。
少なからず、間接的に鉱業の資源価格に影響を受けやすい面もあるとい言えます。
あと、相場の変動率「ボラティリティ」は、豪ドルと同様に大きく、大きな値動きを見せることが特徴的です。
それは、豪ドル/円で説明した内容と同じで、資源市場規模が小さく、NZドル/円も取引量が少ないことで、相場の変動率を高めてしまう要因となります。
時間帯としての相場の動き
FXの外国為替市場は、24時間取り引き出来る事がメリットとして挙げられますが、そのFX市場の1日の始まりがニュージーランドの首都である「ウェリントン市場」が、世界で1番最初にオープンする市場になります。
ですので、NZドル/円は早朝に動きやすい特徴があります。
早朝に動きやすい理由は他にもあり、ニュージーランドの標準時間である「日本時間朝6時~7時45分ごろ」に、ニュージーランドの様々な経済指標が発表される時間帯になります。
注目されるのが、年8回第1火曜にNZ中銀(ニュージーランド中央銀行)が発表する「政策金利」となります。
あと、雇用統計やGDPの発表も注目されます。
ニュージーランドのサマータイムには、発表時間が1時間が早まりますが、南半球のため9月最終日曜日~4月第1土曜日がサマータイムとなります。
スプレッド
スプレッドは実質的な手数料と考えることが出来るので、なるべく少ないコストにしたいです。
NZドル/円のスプレッドは、DMM FXやGMOクリック証券を見ると「原則固定1.4銭」となっており、一昔前より大変狭いスプレッドを提供している事が分かります。
しかし、まだまだ他の通貨ペアと比較しても、取引量が少ないこともあり、広いスプレッドとも言え、FX会社によっては原則固定2銭を十分に越えているところもあるので、スキャルピングなど比較的取引頻度が増えるトレーダーには向かない通貨ペアとなるかもしれません。
同じ高金利通貨と言える「豪ドル/円」では、スプレッドも1銭未満に原則固定されているFX会社も多いので、取引頻度が多いトレードスタイルの方は豪ドルを選択される方が良いと思います。
スワップポイント
NZドル/円の強みは、スワップポイントが高いという面になります。
同じ資源国通貨の豪ドル/円よりも、少しですが高くなっています。
しかし、これは2国間の金利差になりますので、NZドルの金利が下がれば、豪ドル/円よりも低いスワップポイントになる可能性もあります。
スプレッドも多少広く、スワップポイントが高いという特徴から、長期保有のトレードスタイルに向いている通貨ペアと言えます。