MACDはテクニカル指標の中でも人気のある指標になります。
そもそもMACDは、「Moving Average(移動平均) Convergence(収束) Divergence(拡散)」の頭文字を取って出来た略語になります。
括弧内に直訳を書きましたが、そのまま日本語で移動平均収束拡散手法と言われたいます。
この日本語名を見たらすぐに分かると思いますが、移動平均線を用いており、さらに分析精度を高めたテクニカル指標として、ジェラルド・アペル氏によって開発されました。
MACDは移動平均線を用いているので、トレンドの発生などを見極める・追いかけるなどが分析の対象にトレンド系に入ると私は思っていますが、オシレーター系テクニカル指標に分類することもあり、両面を持ち合わせているテクニカル指標と言えます。
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MACDの見方
DMM.comのプレミアチャートで、米ドル円15分足にMACDを表示させた画像になります。
MACDを表示すると、DMMでは白ラインがMACDで、赤ラインがシグナルとなり、緑色と紫色の縦棒で表されているのがヒストグラムになります。
2つの移動平均線の差がMACD
MACDラインはどのようなことから、あの曲線が描かれているか分かりますか?
簡単に書くと、2つの移動平均線の値の差から、MACDが描かれています。
移動平均線と書くと、一般的には単純移動平均線(SMA)の事を指しますが、MACDで使われる移動平均線は「指数平滑移動平均線(EMA)」です。
単純移動平均線は、設定した一定期間のすべての数値を平等に扱うため、過去の数値も直近の数値も同じ扱いとなり、近い相場で変動が起きても反応が遅くなる傾向です。
ですが、EMAは直近の数値を重要に扱うため、最新の数値は2倍して平均を出すため、相場の変動に合わせて移動平均線が動きやすい面があり、すばやく相場変動に追いつくことが出来るメリットがあります。
MACDの算出方法は、短期のEMAと長期のEMAの差になりますが、一般的に短期EMAにされる日数は12日で、長期EMAに設定される日数は26日になっています。
MACD=短期(12日)EMA-長期(26日)
そして、シグナルはMACDを一定期間で平均を取った数値を結んだラインになり、DMM.com証券では初期設定で9日間の平均値になります。
ヒストグラムは、MACDラインとシグナルラインがどれだけ乖離(かいり)しているか表しています。
MACDがシグナルより上で乖離している時は緑色の縦棒で表されて、シグナルがMACDより上で乖離しているときは紫色の縦棒で表されます。
私の場合はヒストグラムが表示されていなくても大丈夫ですが、ヒストグラムを表示していると一目で分かりやすいと思います。