ボリンジャーバンドは、アメリカ人のジョン・ボリンジャーによって開発されてたテクニカル指標の1つになっています。
そのままの名前の通りなテクニカル指標です。
トレンド系と言われるテクニカル指標の中で、移動平均線に次いでよく使われています。

「せっかく移動平均線に慣れてきたのに、新たにボリンジャーバンドも覚えないといけないの?」と思う方もいるかもしれませんが、移動平均線のテクニカル分析に慣れているのなら、それほど違和感なくボリンジャーバンドを使っていけると思います。

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ボリンジャーバンドの基礎知識

まず、ボリンジャーバンドは中心線と1σ・2σ・3σの線からなるテクニカル指標です。
さらに、σには+と-のラインがあり、すべて合わせると7本のラインが描かれることになります。
そして、この中心線となるのが移動平均線になります。

ボリンジャーバンドは、統計学による標準偏差の計算方法に基づき移動平均線に合わせて、ラインを描くテクニカル指標になります。
自分で何を言っているか分からなくなりそうですが、簡単に言うと「一定期間の平均値から、その日の終値がどれだけ標準偏差が離れているか」を表しています。

標準偏差を求める計算方法がありますが、かなり難しい計算方法になり、計算されるよりFX取引に集中された方が良いと思います。
皆さんが一度は聞かれたことがあると思うのが、高校・大学受験に出てくる「偏差値」だと思います。
この偏差値も統計学の標準偏差になります。

この標準偏差はσ(シグマ)で表されるので、±σ線とσを2倍した±2σ線とσを3倍した±3σ線がチャート上に表示されることになります。
このσを統計学の「正規分布」に当てはめることが出来て、その価格がどれぐらいの確率で収まるのか分かることになっています。

  • 平均値から±σに収まる確率「約68.3%」
  • 平均値から±2σに収まる確率「約95.4%」
  • 平均値から±3σに収まる確率「約99.73%」

単純に±σ線だけでも7割近くの価格が収まることになり、±2σ線になると約95%の価格が中心線と±2σ線内に収まることになります。
ですので、±3σ線を参考にされない方もいます。

確率だけ言われても分かりにくい方は、偏差値として捉えると分かりやすいかもしれませんね。
±σは偏差値40~60、±2σは偏差値30~70、±3σは偏差値20~80に相当します。
高校の偏差値で70を越える有名校では、「西の灘、東の開成」となると思いますが、ともに偏差値78となっています。
+3σに近い偏差値ですので、かなりの少ない確率の方でしか合格出来ないと言うことが分かります。
少し話がズレてしまいましたね。

ボリンジャーバンドの主な使い方

上で解説の通り、±2σ線や±3σ線内にチャートが収まることになるので、そのσ線からはみ出すことがないと予測出来ることから、σ線に到達した時点で「エントリー」「決済」を行うような使い方になります。

ボリンジャーバンドは、その時の相場の動きによって「順張り」「逆張り」の両方で使うことが出来るテクニカル指標になっています。
トレンド系と言われますが、もみ合い状態のレンジ相場では「逆張り」と使うことがメインになります。