移動平均乖離(かいり)率と見て、FX取引をされた方なら、移動平均線を思い浮かべるのではないでしょうか。
トレンド系テクニカル指標で、1番分かりやすい指標とも言えるので、FX初心者の方でも参考にされている方が多いはずです。

まず移動平均線は、ローソク足から引っ付いた状態から離れていき、その後近づきながら引っ付くという性質を持っています。
それを基本的に繰り返していきます。
そこの離れたり重なったりすることに着目したのが、「移動平均乖離率」という指標です。
どれだけ価格と移動平均線が乖離しているかを、パーセンテージとして表してくれます。

移動平均線より価格が大きく離れているのだから、相場の過熱感である「買われすぎ」「売られすぎ」を判断して、その後の相場の転換を狙う「逆張り」トレードとして使われるオシレーター系と言えます。

移動平均乖離率の見方

移動平均線は、ローソク足が表示されているメインチャート画面に描かれますが、移動平均乖離率は他のオシレーター系同様に、サブチャート画面に表示されます。

移動平均乖離率は、分析する機関を設定することになりますが、一般的に「5日、25日、75日、13週、26週」が基本的な設定期間になります。
移動平均線をいつも使われているのなら、移動平均線で使い慣れている期間と同じものを設定しても良いです。

移動平均乖離率は説明した通り、相場の買われすぎや売られすぎの過熱感を、グラフで分かりやすく見ることが出来ますが、過熱感と判断する数値があります。

  • ±5%以上で相場の過熱感がある
  • ±10%以上で相場の天井・底と判断

移動平均線は、ローソク足に遅れてから反応するので、買い相場である上昇トレンドがでているときは、乖離率が大きくなり、+5%を越えてきます。
そうなると、そろそろ売られる傾向に反転するのではないかと、判断出来る訳です。

しかし、この数値は設定した期間や売買する通貨ペアによって、かなり変わることが多いです。
さらに、相場の変動が大きく変わる場面などでも同じことが言えます。

売買したい通貨ペアの過去のデータを参考にして、±3%ほどが転換期だったり、±7%ほどが天井・底などと判断する基準を探し出すことが重要です。

移動平均乖離率の売買サインと注意点

上記でも書きましたが、取引通貨ペアの過去のデータから、クセなどを見つけだして、天井・底などの転換期をいち早く見つけだすことが重要になります。

それに併せて、移動平均乖離率の複数の山を結んだ「レジスタンスライン」や、複数の谷を結んだ「トレンドライン」を参考にする事で、レジスタンスラインの上抜けで「買いサイン」、トレンドラインの下抜けで「売りサイン」なども判断出来ます。

移動平均乖離率の注意点として、値動きがあまりない緩やかな場面では、乖離率も横ばい状態になり、全く参考にならない事もあります。

移動平均乖離率も万能ではありませんので、他の指標も併せて使うことが良いです。