FXの通貨ペアの取引画面で、買値のAskと売値のBidには多少の金額の違いがあることに、気づかれるはずです。
その売値と買値の差の事を「スプレッド」と言います。
スプレッドを日本語に訳すと、「広がり・幅・広さ」などになります。

最近のFX業者の多くは、手数料が無料になっていることが一般的で、為替損益やスワップポイントの金利差損など以外、お金がかからないと思う初心者の方は多いかもしれません。

実際には、この買値と売値のさである「スプレッド」が、FX業者の手数料と覚えておくと良いです。

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スプレッドの幅は業者で違う

同じ通貨ペアでも業者によって、スプレッドに幅には違いが出てきます。
買値のAskが1ドル=100.010で、売値のBidが1ドル=100.007となっていると、スプレッド幅は0.3銭となります。

ですので、そのままの売買の値で取引をすると、スプレッド分が損害になります。

dmmfxの注文画面
上の画像はDMM FXの注文画面で、赤いボタンと青いボタンの間に書いてある「新規0.3」と書いている部分がスプレッドになります。

違う業者にいくと0.5銭になったりもするので、手数料をなるべく抑えたいなら、スプレッド幅に気をつけると良いです。

よくFX業者のサイトには、「業界最狭水準スプレッド」と書かれている事があります。
これはウソでは全くありませんが、注意しておかないと意外な落とし穴があるかもしれません。

米ドル円のスプレッドが業界最狭スプレッドであるかもしれませんが、目当ての通貨ペアでは最狭スプレッドではない可能性もあります。

あと、スプレッドのキャンペーン中の数字だけを見て、「この業者が最狭スプレッド!!」と決めつけると、通常のスプレッドに戻ると違うとなる事もあります。

通貨ペアでもスプレッドは違う

業者によって同じ通貨ペアでもスプレッドは違いますが、通貨ペアによってもスプレッド幅に広がりがあります。

FX業者が同じでも、全ての通貨ペアでスプレッド幅が0.3銭となっている事は絶対にありません。
ユーロ円にあると0.6銭であったり、NZドル円になると1.4銭となっていることが通常です。

基本的なスプレッドの幅の広さは、取引量に応じて狭くなっているか広くなっているかになります。
取引量が多い通貨ペアでは、スプレッド幅も狭くなっていることが一般的です。

スプレッドもかなり狭くなった

以前はスプレッド幅もかなり広く取られていた数字ですが、FX業者間の競争が激しくなり、スプレッド幅もかなり狭くなり、これ以上狭くならないのではないかぐらいになってきています。

ですので、以前でもコストが少なくて人気がでたFXですが、さらに昔に比べるとコストが抑えやすくなっているので、取引量が多かったり頻繁に取引される様なことがなければ、注意しなくても良いかもしれません。