ユーロ/スイスフランは、外国為替市場では比較的人気のある通貨ペアで、ユーロ/円に次ぐ人気があります。
と言っても、全体の取引高のシェアからすると「約2%」ほどです。
特に、日本ではあまり人気はなく、対ユーロの取引は日本人には全体的に取引は人気がありません。

日本のFX会社では、ユーロ/スイスフランの取り引きできる会社は多くありますが、ユーロが絡む通貨ペアとして、「ユーロ/米ドル」「ユーロ/円」の方が人気が日本人にはあります。
さらっと書きましたが、ユーロ/米ドルは世界の基軸通貨の米ドルと、ヨーロッパの統一通貨のユーロですので、為替市場全体の取引高の約4分の1は、このユーロ/米ドルの通貨ペアとなります。

ユーロ/スイスフランは、ユロスイとも略されたりしますが、レートやチャート画面で表示される通貨コードは、「EUR/CHF」となります。

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ユーロ/スイスフランの特徴

相場の動きやスプレッド・スワップポイントの項目で解説していきます。

相場の動き

ユーロ/スイスフランの相場の動きの特徴として、ボラティリティが大変小さくて、もみ合うことが多くレンジ相場になりやすい通貨ペアです。

小さな国であるスイスですが、秘匿性が高く信頼度は世界的に見てもトップ言えるほどの金融立国であり、その国の通貨であるスイスフランも同様に、信用度の高い通貨と言えます。
ユーロも、ヨーロッパの大部分で使われる統一通貨であり、米ドルに対抗する唯一の世界通貨と言っても良いぐらいです。
取引量も米ドルに次いで2位ですので、その両国の通貨のペアですので、非常に均衡が保たれやすいと言えます。

フラン高に流れる傾向も

同じヨーロッパで、スイスはヨーロッパの中心にある国ですが、1992年にEU加盟申請を出した経緯はありますが、国民投票により「非加盟」が多数派となり、2016年まで保留されていた状態で、同年に議会でEUに加盟しない事が可決されました。

同じヨーロッパでも事情が違い、アメリカで起きたサブプライムローンからのリーマンショックなどから、世界経済の危機的状況になったとき、ユーロは多くの国を抱えており、そのどこかの国が悪くなると、大変影響が受けやすい側面があります。
一方で、スイスフランは同じヨーロッパでも、逃避通貨としての認識があり、さほど影響を受ににくい性質があります。
ですので、ユーロ/スイスフランはスイスフランが買われる「フラン高」に流れやすい傾向にあります。

ここで気づかれる方も多いかもしれませんが、米ドル/円も円が買われる「円高」傾向が強くなるケースが多いです。
円高はデフレを引き起こしやすいなどと言われ、輸出産業に大打撃を与えてしまう事があります。
スイスフラン高も同じ事が言えます。

スイス中央銀行の市場介入

円高傾向になると、日本の中央銀行である「日本銀行」は、財務省の指示により「市場介入」を行うケースが多いです。
スイス中央銀行も市場介入を行うケースが多く、日本よりも強気の市場介入を行うことでも有名です。

リーマンショック後の2009年には、ユーロ/スイスフランの価格1.5000pips割れを防ぐ為の市場介入が、スイス中銀によって行われたと言われています。
これは何度も行われている反発の形跡はありますが、スイス中銀は否定しています。

その後、1.5000pips割れは一気に起こり、スイス中銀の買い支えは終わりました。
やはり、世界経済の不透明感があった時期で、アメリカ経済も悪い状態でしたので、逃避通貨のスイスフランは買いが殺到するのは仕方ありません。

2011年9月のスイス中銀の市場介入

他の対スイスフランも同様ですが、ユーロ/スイスフランは下落し続けました。
何度か市場介入は試みたようですが、歯止めは出来ず、下落をし続けて以降、様々な政策により幾らかは値を戻した時もありましたが、「ユーロ/スイスフランの1.2を下回ることは許さない、無期限の市場介入を行う」と宣言し、スイス中銀が本領発揮の市場介入を行いました。

2011年9月6日のスイス中銀の市場介入で、ユーロ/スイスフランは一気に1200pips上昇したことがあります。
下降傾向にある中で、上昇方向へ持って行くのには大変ですが、それだけの本気度がスイスにはあったという事です。

無期限の市場介入は終演

皆さんの記憶にも新しいと思いますが、対ユーロ策として行ってきた「1.2」の壁を守るための「無期限の介入」を、2015年1月15日に撤廃すると発言しました。
約4年間続いた境界線が、箍(たが)が外れたかのように、一気に4000pipsもスイスフラン高の下落を見せることになりました。
スイスフラン自体が、世界の○○ショックなどに強い通貨として、認識されていましたが、自らの通貨で世界的にスイスフランショックを起こしてしまうことになりました。

その後は、2000pipsほど戻して、通貨パリティとなる1.0から1.1の間や付近を横ばいで動いている状態です。

変動率は少ない通貨ペアですが、絶対に大きな動きを見せないとは言い切れないものです。

スプレッド・スワップポイント

業界最狭水準スプレッドは「1.8pips」となっており、多少広いスプレッド幅となっています。
さらに、スワップポイントも2国間通貨の金利差があまりなく、スワップポイント目的の取引は完全に文樹です。

レンジ相場や頻繁に取り引きされることを考えると、ユーロにこだわりがなければ、対米ドルや対円のスプレッドの狭い通貨ペアを選択されても良いと思います。
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