日本人FXトレーダーでも、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルなど、米ドルを絡めて取り引きする「ドルストレート」の通貨ペアは人気がありますが、その中でも「米ドル/スイスフラン」の通貨ペアは人気があまりない通貨ペアだと言えます。
しかし、外国為替市場の取引高を見ると、2016年国際決済銀行「BIS」の発表では、ユーロ/円よりも人気のある第6位に位置しています。

米ドル/スイスフランは、ドルスイと略して書かれることが多く、FXのチャート画面などでは「USD/CHF」と表記されます。

米ドル/スイスフランの特徴

通貨ペアの相場の動きやスプレッド・スワップポイントの特徴を解説していきます。

相場の動き

スイスについて有名なことは「永世中立国」である事が宣言・承認されていおり、戦争やテロなど有事が起こった場合でも、参加・荷担しないとされています。
さらに、スイスnの銀行なども聞かれたことがあると思いますが、情報を公開しない「秘匿性」が非常に高く、金融立国である高い信頼性があり、スイスフランにも信用度は高いという認識がされています。
ですので、有事の際にはスイスフランが買われる「逃避通貨」という面があります。

一方で、米ドルも世界の基軸通貨である存在感が絶大にありますので、安心通貨として世界の危機的状況の面では買われる通貨でありましたが、同時多発テロ以降は、有事の際には安心通貨と言われていた存在感は薄れています。

ですので、相場の動きは投機目的のようなボラティリティの大きくなる面は少なく、緩やかな動きを見せることが多い通貨ペアであると言えます。

ユーロの動きに連動

スイスはヨーロッパに中にある国になりますが、欧州連合「EU」には加盟していない国の1つです。
ですので、自国通貨のスイスフランが使われています。
EUで使われている通貨は、統一通貨「ユーロ」になりますが、スイスフランはユーロの連動して動くケースが多いです。
EUに加盟していないからと言っても、周りはEU加盟国ばかりで、EUにはリーダー国はありませんが、貿易相手国も1番多いのはリーダー的な位置にある「ドイツ」となり、2番目にはイタリアなど様々なEU加盟国が相手となります。

ですので、ヨーロッパ各国は統一通貨のユーロに連動しており、その貿易相手国であるスイスの通貨も、ユーロの影響を受けやすいと言えます。
ですので、対米ドルの「ユーロ/米ドル」が動けば、同じ対米ドルである「米ドル/スイスフラン」も掻痒の動きになりやすいです。

スプレッド

米ドル/スイスフランのスプレッドは、他のドルストレートの通貨ペアと比較しても、多少広い傾向にあり、業界最狭水準スプレッドでも「原則固定1.6pips」としている場合が多いです。
さらに、各FX会社によって開きが大きく、3pips以上のスプレッドとなっているFX会社も多く、コスト面を重視されるFXトレーダーの方は、FX会社選びを十分にしてから行ってください。

スプレッドが狭いオススメのFX会社は、「DMM FX」「GMOクリック証券」「ヒロセ通商」「外為どっとコム」などがあります。

スワップポイント

スイスフランも米ドルも低金利通貨にあたるため、スワップポイント目的のトレードには不向きとなります。
しかし、2015年後半からアメリカの政策金利は少しながら上昇してきており、高金利通貨の豪ドル/米ドルの通貨ペアと、さほど変わらないスワップポイントとなってきています。
米ドルの金利がもっと上がってくれば、豪ドルとのスワップポイントは減り、スイスフランとのスワップポイントは増える可能性があります。

FXの決済通貨は、右側に書かれている通貨になるので、左側の通貨よりも右側の通貨が低金利ならば、単純に買いポジションでスワップポイントを得ることが出来ます。
ドルストレートで人気の「ユーロ/米ドル」の通貨ペアでは、ユーロの方が低金利となるので、買いポジションではマイナススワップとなります。
その場合が、売りのショートポジションを保有すると、プラススワップになりますので、注意してください。