トレードスタイルは時間軸によって4つの種類に分類することが出来ます。
1回の取引にかける時間を、短い順番に並べると「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」「中長期トレード」になります。

トレードスタイル 考える時間軸
スキャルピング 秒単位・分単位
デイトレード 分単位・時間単位
スイングトレード 時間・日単位
中長期トレード 日・週・月単位以上

デイトレードと聞くと、何か日単位の取引と考えてしまいそうですが、デイトレードは1日のうちに取引を決済してしまうトレード手法になるので、分単位~時間単位の取引を主に考えます。
それより短い時間的な単位となるのが「スキャルピング」になります。
デイトレードと同様の1日の中で取引を決済してしまいますが、最短で秒単位の取引を繰り返すことも多くあります。
大変短い時間軸で取引を繰り返すことになるので、FX初心者の方にはスキャルピングトレードは難しい部類に入ると思います。

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トレードスタイル毎に違うチャート

取引にかける時間が違えば、当たり前ですがチャート分析する際に使用するチャートはもちろん違ってきます。
ローソク足のチャートには、1分足、10分足、1時間足、8時間足、日足、週足、月足チャートなどがあります。
またまた当たり前な事を書いてしまいますが、チャート表示を変えてみると気づくと思いますが、同じ時に表示するチャートを時間軸を変えるだけで、全く違う波型を描いているはずです。
1分足は1本のローソク足で1分間の高値と安値を表しており、月足チャートになると1本が1ヶ月の高値と安値を表すローソク足になるからです。

極端に短い時間で取引を完結するスキャルピングでは、トレンド方向などはあまり考えることはないので、1分足など短い時間軸のチャートだけで十分取引出来ます。
デイトレードになってくると、多少のトレンドに乗っていく必要が出てくるので、様々な分足から1時間足などを中心に取引をしていきます。
中長期トレードになると、長期のトレンド予測などが必要になる為に、日足以上のチャートで分析をしていきます。
しかし、デイトレでも日足チャートを用いたり、長期トレードでもその場の分析が必要なときなど短期のチャート分析も用いる方も多くいます。

どのチャートをどれぐらいの比率で用いるかはトレード手法にも変わりますし、その投資家の方の考え方でも変わってくるので、どれを使うことが正しいとは言えません。
それを見つけていく事が、FX初心者が上手くFXを運用していくことに繋がってきます。

トレードスタイルでルールを混合しない

トレードスタイルは様々あることが分かっても、デイトレードのルール作りと中長期トレードのルール作りは全く違ってきます。
代表的なルールの違いとなるのは、「利益確定」「損切り」のラインを引くポイントになります。

FX初心者の方では特に、利益が出始めるとそのまま利益を伸ばしたいや、損失が膨らんできても挽回出来ると、良い方向にしか考えが回らない場合が多くなります。
その考えがすべて間違っているとは言えませんが、利益確定と損切りのラインはあらかじめ決めておく必要があり、トレードスタイルごとにその幅は違ってきます。

デイトレードなど短い取引なると幅は狭くなり、長期トレードになるとその幅は自ずと広くとる必要があります。
なぜ長期トレードでは幅が広くしないとダメな理由として、デイトレードと同じ狭い利益確定と損切りの設定をしていると、折角長期のポジション保有を考えていても、為替相場が少し変動しただけで決済が実行されてしまう結果になります。
長期保有は多少の利益や損失を気にする必要はなく、大きな利益とある程度の損失幅を覚悟する必要があります。